Tsukuba Saxophone Quartet

Tsukuba Saxophone Quartetは、首都圏を中心に活動するアマチュアのサクソフォンアンサンブルです。

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Tsukuba SQとは?(これまでの演奏活動)

・概要
Tsukuba Saxophone Quartetは、首都圏を中心に演奏活動を行っているアマチュアのサクソフォンアンサンブルです。

主な経歴
2007年結成。サクソフォン四重奏のレパートリー拡大を目的として活動。作曲家や編曲家と連携しながら、アマチュア初演・海外作品の日本初演・邦人作品の海外初演を数多く手がける。「Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert」として、これまでに東京都、茨城県、長野県で合計6回の自主演奏会を開催。日本サクソフォーン協会主催アンサンブル・コンクール一般の部金賞受賞(第9回、第10回)。在ベルギー日本国大使館広報文化センター(ベルギー・ブリュッセル)において、共催事業「Japanese and Belgian Works for Saxophones and Piano(2012年)」「The Works for Saxophones by Japanese Composers(2015年)」企画・出演。第16回世界サクソフォン・コングレス(2012年イギリス・スコットランド)、第17回世界サクソフォン・コングレス(2015年フランス・ストラスブール)に出演。西東京市保谷こもれびホール共催事業「サックスアンサンブルの饗宴」企画・出演。マスランカ来日記念コンサートに出演し、雲井雅人サックス四重奏団のマスタークラスを受講。世界サクソフォン・コングレスにおいて、作曲家旭井翔一のサクソフォン四重奏作品「制御・代用・削除」を委嘱・世界初演。これまでに、松雪明(サクソフォン)、松下洋(サクソフォン)、リチャード・インガム(サクソフォン)、渡瀬英彦(フルート)、大宅裕(ピアノ)、大嶋千暁(ピアノ)各氏と共演。

・これまでの活動

【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.6(自主公演)
日時:2014年12月21日(日)18:00開演
会場:ルーテル市ヶ谷センター・音楽ホール
入場料:1000円
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(サクソフォン四重奏版委嘱初演)
J.L.d.ティロ - トルメンタ・タンゴ
木山光 - ハデヴィッヒII
J.S.バッハ/伊藤康英 - シャコンヌ
D.マスランカ - レシテーション・ブック

【Tsukuba Saxophone Quartet Concert Vol. 5.5 at Ernie's Studio】
出演:Tsukuba Saxophone Quartet
日時:2014年10月26日 14:00開演
会場:アーニーズ・スタジオ
プログラム:
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(S.Sax & B.Sax版初演)
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII

2014年6月28日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.5.5@ernie's stduio(自主公演)
会場:アーニーズスタジオ
C.コリア/旭井翔一 - アルマンド・ルンバ(Ssax&Bsax版初演)
JacobTV - Grab It!
W.グレゴリー - 干渉(Interference)(日本初演)
加藤昌則 - オリエンタル
伊藤康英 - 木星のファンタジー
R.ピーターソン - トリオより第3楽章
木山光 - ハデヴィッヒII

2014年6月28日
【第5回サクソフォン交流会】
会場:草加市・アコスホール
J.L.d.ティロ - トルメンタ・タンゴ(日本初演)
T.エスケシュ - タンゴ・ヴィルトゥオーゾ

2013年11月4日
【木村康宏・望夫妻 披露宴~二次会】
会場:アクアテラス迎賓館(挙式・披露宴)、横浜「SEAFOOD&GRILL Atlantic」(二次会)
披露宴:
スキマスイッチ - 奏
伊藤康英 - 木星のファンタジー
二次会:
吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1,4楽章
R.インガム - マルコム夫人のリール Mrs Malcolm, Her Reel

2013年6月16日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.5 長野公演(自主公演)
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開場13:30 開演14:00
下諏訪町ハーモ美術館・ティーセントホール
入場無料
M.ラヴェル - クープランの墓
B.ブーン - アレイ・ダンス
R.アブ=カリル - アラビアン・ワルツ
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartet

2013年5月18日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.5 東京公演(自主公演)
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開場13:30 開演14:00
大田区民プラザ・小ホール
入場無料
M.ラヴェル - クープランの墓
B.ブーン - アレイ・ダンス
R.アブ=カリル - アラビアン・ワルツ
A.ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬

2013年4月21日 14:00
【Saxophony Festival SHIKOKU in KAGAWA vol.1】
会場:高松国分寺ホール
R.インガム - マルコム夫人のリール Mrs Malcolm, Her Reel(日本初演)
吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1,4楽章

2012年3月18日
【第10回日本サクソフォーン協会アンサンブルコンクール】
本選出場・金賞
会場:洗足学園音楽大学・講堂
Benjamin Boone - Alley Dance(日本初演)

2012年11月23日 15:00
【TsukubaSQプライヴェートミニコンサート】
会場:長野県諏訪市・音ギャラリー"風我"
小六禮次朗 - 四季のさくら
P.ボノー - ワルツ形式によるカプリス
J.S.バッハ - フルート・パルティータBWV1013(ゲスト:日下部任良)
J.M.ルクレール - ソナタハ長調
福井健太編 - 超演歌宅急便
オムニバス - 四季の童謡メドレー
岡野貞一 - ふるさと(アンコール)

2012年11月11日 19:00
【小倉大志サクソフォンリサイタル】
会場:さいたま市プラザノース
伊藤康英 - 琉球幻想曲(sax5+pf版)
B.ウィーラン - リバーダンス(アンコール)

2012年9月29日 14:00
【アンサンブルサクゴレン&Tsukuba Saxophone Quartetジョイントコンサート "サックスアンサンブルの饗宴"(保谷こもれびホール共催事業)
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会場:保谷こもれびホール・小ホール
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1,4楽章
P.ゴールドシュタイン - フォールト・ラインズ
J.ノレ - トカデより第1,4楽章
渡辺雅也 - サクゴレンのテーマ~魔法じかけの壊れた時計~(サクゴレン演奏)
C.ドビュッシー/中村均一 - ベルガマスク組曲より"プレリュード"(サクゴレン演奏)
M.ルグラン/大島忠則 - キャラバンの到着(サクゴレン演奏)
横内章次 - バラード・フォー・トルヴェール(サクゴレン演奏)
長生淳「八重奏曲」(ジョイント)
NAOTO/啼鵬 - for you...(ジョイント・アンコール)

2012年9月16日 15:00
【筑波大学サクソフォンアンサンブルコンサート】
会場:つくばカピオ・ホール
吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1楽章
J.ノレ - トカデより第1,4楽章
J.シベリウス - フィンランディア(全体合奏)
J.ヴァン=デル=ロースト - カンタベリー・コラール(全体合奏)

2012年9月8日 13:30
【田村真寛・田村哲門下生発表会】
会場:杉田劇場
P.ゴールドシュタイン - フォールト・ラインズ(日本初演)

2012年8月25日 17:00
【haratchさん結婚式・披露宴二次会での演奏】
会場:アイリッシュパブCELTS八重洲店
サンジュレ - 四重奏曲第一番より第4楽章
和泉宏隆 - 宝島

2012年8月4日 10:30
【こもれびキッズハウス・ミニコンサート】
会場:保谷こもれびホール・ロビー
ドイツ民謡 - こぎつね
久石譲 - となりのトトロメドレー
サンジュレ - 四重奏曲第一番より第4楽章
和泉宏隆 - 宝島
槇原敬之 - 世界に一つだけの花(アンコール)

2012年7月13日 18:30(UTC)
World Saxophone Congress XVI
会場:St.Leonards Auditorium, St.Andrews, Scotland, UK
伊藤康英 - 琉球幻想曲
J.S.バッハ/伊藤康英 - 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より"シャコンヌ"(イギリス初演)

2012年7月9日 19:00(CEST)
【Japanese & Belgian Pieces for Saxophones and Piano(自主公演・在ベルギー日本国大使館との共催事業)
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会場:在ベルギー日本国大使館広報文化センター(ベルギー・ブリュッセル市)
客演(*):大宅裕(ピアニスト)
吉松隆 - アトム・ハーツ・クラブ・カルテットより第1楽章
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第1,4楽章
*上野耕路 - N.R.の肖像より第1,4楽章(ベルギー初演)
*A.ピアソラ/啼鵬 - ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬
*伊藤康英 - 琉球幻想曲 5sax+pf版(アンコール)(ベルギー初演)

2012年6月16日
【第3回サクソフォン交流会】
会場:小松川さくらホール・多目的ホール
J.B.サンジュレ - 四重奏曲第一番より第4楽章
上野耕路 - N.R.の肖像より第4楽章

2012年5月13日
【Tsukuba Saxophone Quartetサクソフォンコンサート in 女川町出島(いずしま)】
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会場:宮城県女川町出島 寺間地区・番屋
福井健太編 - 超演歌宅急便
大野雄二 - ルパン三世のテーマ
成田為三 - 浜辺の歌
三木たかし - 津軽海峡冬景色
四方章人 - 浪花節だよ人生は
彩木雅夫 - 長崎は今日も雨だった
オムニバス - 四季の童謡メドレー

2012年3月18日
【第9回日本サクソフォーン協会アンサンブルコンクール】
本選出場・金賞
会場:洗足学園音楽大学・アンサンブルシティ
上野耕路 - サクソフォン四重奏曲より第2楽章

2012年3月11日
【千葉大学サクソフォンプロジェクト・震災復興支援サクソフォンコンサート】
会場:千葉県文化会館・小ホール
上野耕路 - サクソフォン四重奏曲より第2楽章
R.ロジャース/柏原卓之 - サウンド・オブ・ミュージック(全体合奏)
東海林修/柏原卓之 - ディスコ・キッド(全体合奏)
S.フェルヘルスト - A Song for Japan(全体合奏)
山本純ノ介 - 組曲「人と光」より第4楽章(全体合奏)
大野雄二 - ルパン三世のテーマ(全体合奏・アンコール)

2012年1月28日
【小倉大志&Tsukuba Saxophone Quartetライヴ】
会場:カーサクラシカ
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartetより第1楽章
伊藤康英 - 琉球幻想曲
伊藤康英 - 木星のファンタジー
葉加瀬太郎/浅利真 - 情熱大陸
大野雄二/高橋宏樹 - ルパン三世のテーマ
和泉宏隆/高橋宏樹 - 宝島

2012年1月14日
【UTSB Ensemble Concert 2012】
会場:つくばカピオ・ホール
上野耕路 - N.R.の肖像より第3楽章
伊藤康英 - 琉球幻想曲

2011年12月23日
【アンサンブルひだまり・ウィンターコンサート】
会場:さいたま市プラザノース
伊藤康英 - 琉球幻想曲
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartet
M.ジアッチーノ - Mr.インクレディブル(管楽合奏)
葉加瀬太郎 - 情熱大陸(管楽合奏)
オムニバス - クリスマスメドレー(管楽合奏)
L.アンダーソン - そりすべり(管楽合奏)
菅野よう子 - Tank!(管楽合奏)
L.プリマ - シング・シング・シング(管楽合奏)

2011年10月5日
【練馬区"寿大学"コンサート】
会場:練馬公民館
ドイツ民謡 - こぎつね
ラヴェル - 弦楽四重奏曲より第1楽章
楽器紹介(さくらのテーマ、幸せなら手をたたこう、365歩のマーチ、Chanson de l'éléphant)
ピアソラ - 乾杯
四方章人 - 浪花節だよ人生は
彩木雅夫 - 長崎は今日も雨だった
オムニバス - 四季の童謡メドレー
岡野貞一 - ふるさと(アンコール)

2011年9月24日
【That's Saxophone Philharmony 第7回ソロ・アンサンブルコンサート】
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター・小ホール
M.ラヴェル - 弦楽四重奏曲より第1楽章
A.ピアソラ - 乾杯
S.フェルヘルスト - A Song for Japan(全体合奏)

2011年5月22日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.4(自主公演)
TsukubaSQ Vol.4
開場13:00 開演13:30
大田区民プラザ・小ホール
入場無料
J.ウィラン/B.メニュ - トリップ・トゥ・スカイ
伝承曲/B.メニュ - アン・オーウェン(日本初演)
K.エマーソン/P.フォード - タルカス
上野耕路 - "N.R.の肖像"より第1,2,4楽章
J.S.バッハ/伊藤康英 - 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番より"シャコンヌ"
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartet(アンコール)
岡野貞一/くぼたまり - ふるさと(アンコール)

2011年4月30日
【第2回サクソフォン交流会】
第2回サクソフォン交流会
会場:小松川さくらホール・多目的ホール
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartetより第1楽章
ELP - タルカス(日本初演)

2011年3月21日
【日本サクソフォーン協会 第8回アンサンブルコンクール】
会場:洗足音楽大学・アンサンブルシティ
J.S.バッハ/伊藤康英 - 無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番より"シャコンヌ"
※本コンクールは、3/11に発生した東北太平洋沖地震の影響により中止となりました。

2011年2月12日
【UTSB Ensemble Concert 2011】
会場:つくばカピオ・ホール
吉松隆 - Atom Hearts Club Quartet

2011年1月30日
【西武園ゆうえんちにおける演奏】
会場:西武園ゆうえんち・勇気の鐘付近
1st set:
ルパン三世のテーマ
グリーンスリーヴス
となりのトトロメドレー
チェッカーズメドレー
2nd set:
となりのトトロメドレー
ダッタン人の踊り
ルパン三世のテーマ
長崎は今日も雨だった

2010年9月25日
【That's Saxophone Philharmonyアンサンブルコンサート】
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター・小ホール
J.S.バッハ/伊藤康英 - シャコンヌ(抜粋)

2010年6月27日
【じんぱちライヴ】
会場:つくば市"じんぱち"
ルパン三世のテーマ
グリーンスリーヴス
チェッカーズメドレー
長崎は今日も雨だった
A.ピアソラ - NightClub 1960(アンコール)

2010年4月17日
【第1回サクソフォン交流会】
enjoysax1
会場:中目黒GTプラザホール
J.ウィラン/B.メニュ - トリップ・トゥ・スカイ(日本初演)
D.マスランカ - レシテーション・ブックより5

2010年3月10日
【D.Maslanka x Saxophone】
マスランカ氏が来日し、東京で行ったマスタークラス&レクチャーコンサート。Tsukuba Saxophone Quartetは、マスタークラスを受講(諸事情により雲井雅人サックス四重奏団のマスタークラスに変更)。
maslanka
会場:ルーテル市ヶ谷ホール
D.マスランカ - レシテーション・ブックより1,5

2009年3月14日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.3(自主公演)
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開場19:15 開演19:30
つくば市アルスホール
客演(*):渡瀬英彦(フルート奏者)
入場無料
プログラム:
P.ウッズ - ソナタより
G.ロッシーニ - チェロとコントラバスのための二重奏曲
M.ブンス - ウォーターウィングス(日本初演)
F.フェラン - ソナティナ~パールサックス
*A.マルチェロ/波多江史朗 - 協奏曲
D.マスランカ - レシテーション・ブック
トラディショナル/織田英子 - グリーンスリーヴス(アンコール)
*J.S.バッハ - "管弦楽組曲第2番"よりポロネーズとバディネリ(アンコール)

2008年9月28日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.2(自主公演)
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19:00開場 19:30開演
つくばカピオホール
客演(*):松雪明
C.サン=サーンス「オーボエ・ソナタ」(ssax, pf)
C.A.ドビュッシー「チェロ・ソナタ」(bsax, pf)
J.t.フェルドハウス「Grab It!」(tsax, ghettoblaster)
J.フェルド「サクソフォン四重奏曲」より1,5(4sax)
*A.K.グラズノフ/柏原卓之「サクソフォン協奏曲」(solosax, 8sax div)
*G.ホルスト/TsukubaSQ「セント・ポール組曲」(8sax div)
*伊藤康英「木星のファンタジー」(8sax div アンコール)

2008年9月21日
サックスとピアノのデュオ演奏@コートダジュール

2008年9月7日
サックスとピアノのデュオ演奏@コートダジュール

2008年8月31日
サックスとピアノのデュオ演奏@コートダジュール

2008年8月23日
サックスとピアノのデュオ演奏@コートダジュール

2008年8月17日
【Tsukuba Saxophone Quartet - 信州コンサートツアー Saxophone "Mini" Concert(自主公演)
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15:00開場 15:30開演
長野県下諏訪町ハーモ美術館ティーセントホール
成田為三「浜辺の歌」(4sax)
J.フェルド「サクソフォン四重奏曲」より1,5(4sax)
オムニバス「四季の童謡」より(4sax)
伊藤康英「木星のファンタジー」(9sax)
G.ホルスト/TSQ編「セント・ポール組曲」よりJig, Intermezzo, Finale(9sax)
岡野貞一「ふるさと」(9sax アンコール)

2008年8月14日~2008年8月18日
【Tsukuba Saxophone Quartet夏合宿&演奏旅行@長野県】
「長野県辰野町において宿泊&練習」
「諏訪湖花火大会の鑑賞」
「飲み会、トランプゲーム攻略、オリンピックをテレビで観戦」
「長野県下諏訪町におけるSaxophone "Mini" Concertの開催」

2008年8月10日
サックスとピアノのデュオ演奏@コートダジュール

2008年8月9日
Ensemble TXサクソフォンコンサート】
会場:音楽専用空間クレモニア
(TSQより2名が出演)

2008年8月2日
サックスとピアノのデュオ演奏@コートダジュール

2008年3月1日
【Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert(自主公演)
Tsukuba SQ Concert Front
19:00開場 19:30開演
つくば市アルスホール
客演(*):佐藤淳一、田村哲
P.モーリス「プロヴァンスの風景」より1,4,3(asax, pf)
R.シューマン「幻想小曲集作品73」より1,3(tsax, pf)
P.イトゥラルデ「小さなチャルダッシュ」(asax, pf)
S.バーバー「思い出」より1,5,6(ssax, asax, tsax, pf)
D.マスランカ「レシテーション・ブック」2,5(4sax)
*G.ビゼー「カルメン・ファンタジー」(4sax)
*C.ロバ「アルス」(2sax)
*E.グリーグ「組曲"ホルベアの時代"」より1,2,5(8sax)
*E.グリーグ「抒情小曲集」より"故郷にて(8sax アンコール)

2008年1月26日
【UTSB Ensemble Concert 2008】
会場:つくば市ノバホール
D.マスランカ - レシテーション・ブックより5

2008年1月12日
【筑波大学公務員試験対策講座祝賀会(関係者のみ)】
会場:筑波大学第2学群食堂
E.モリコーネ/後藤洋 - ニューシネマパラダイス・メドレー
星出尚志編 - ゴスペル・メドレー
伊藤康英 - 木星のファンタジー

2007年12月22日
【サクソフォーンフェスティバル2007・愛好家ステージ】
会場:パルテノン多摩
J.t.フェルドハウス - Heartbreakers Part1(日本初演)

2007年10月
【筑波大学吹奏楽団アンサンブルコンサート@雙峰祭】
会場:筑波大学大学会館・小ホール
長生淳 - トルヴェールの"彗星"
トラディショナル/織田英子 - グリーンスリーヴス


2007年3月
【第4回日本サクソフォーン協会アンサンブルコンクール】
本選出場・銀賞
会場:洗足学園音楽大学・講堂
A.グラズノフ - 四重奏曲作品109より1,3

2007年1月
【筑波大学吹奏楽団アンサンブルコンサート2007】
会場:つくばカピオ・ホール
A.グラズノフ - 四重奏曲作品109より3
S.バーバー/生野裕久編 - "思い出"より1,5,6

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アルスホールへのアクセス

【TXつくば駅からアルスホールまでのアクセス】
TXつくば駅A2出口を出てすぐ左へ曲がります。
歩道を直進し、中央公園前交差点を左折します。
さらに直進すると、左手につくば市文化会館アルスの入り口が見えてきます(駅からおよそ徒歩5分)。
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【TXつくば駅から演奏会場までのアクセス・写真対照版】
当日は夕方に到着される方が多いと思いますが、写真では昼の街並を写しています。

改札口を出て左へ進んでください。出口A2を目指します。
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これが出口A2です。階段かエスカレーターで上ります。
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出口A2から出たら、左へ曲がります。
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歩道をまっすぐ進みます。左手に、交番があります。
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途中で、陸橋の下をくぐり抜けます。この陸橋は、夜間には青~緑のライトアップがされています。
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交差点・中央公園前を左に曲がってください。
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まっすぐ進んでいくと、遠くに(夜であれば)ライトアップされたH2ロケットが見えてくるはずです。
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左手につくば市文化会館アルスが広がります。入り口は、建物の中ほどにあります。
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到着しました。階段かエレベーターを使用して、二階に上がってください。すぐアルスホールの正面に出ることができます。
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プログラムノート

過去の演奏会曲目のプログラムノートを公開しています。

Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.5(2013/5/18@東京、2013/6/16@長野)における演奏曲目

モーリス・ラヴェル「クープランの墓」
Maurice Ravel "Le tombeau de Couperin"

フランス近代音楽を代表する作曲家の一人、モーリス・ラヴェル(1857–1937)。「クープランの墓」は、ラヴェルが残した数あるピアノ独奏曲のうち、最後に書かれたものです。18世紀にフランスで活躍した作曲家フランソワ・クープランへの敬愛の念、そして第一次世界大戦で散っていった友人を偲ぶラヴェルの思いが、6つの小品から成る組曲(各曲は戦争で亡くなったラヴェルの友人達へ捧げられている)として結実しています。
のちにラヴェル自身がオーケストラのために編曲したプレリュード、フォルラーヌ、メヌエット、リゴードンの4曲は、いずれも古典舞曲の形式名です。バロックスタイルの舞曲集への、ラヴェルなりのオマージュとして構成された作品ともいえるでしょう。本日はこの4曲をサクソフォン四重奏用の響きでお楽しみください。

ベンジャミン・ブーン「アレイ・ダンス」
Benjamin Boone "Alley Dance"

アメリカの作曲家であるベンジャミン・ブーン(1963–)は、カリフォルニア州立大学で作曲と音楽理論の講義を受け持つ一方、夜中はライヴハウスでジャズ・サックスを吹きまくるという、一風変わった経歴の持ち主です。彼の作品は、ロックやジャズからの影響を受けたものが多く、本日演奏する「アレイ・ダンス」も端々からその雰囲気を感じ取っていただけることでしょう。
タイトルの「アレイ」とは、ブーン夫人のファーストネームである「アリス」をもじった単語で、夫人が家の中で踊っている様子を見て、このタイトルを付けたのだといいます。
TsukubaSQは、2013年3月24日に行われた”第10回日本サクソフォーン協会アンサンブル・コンクール”一般の部において同曲を日本初演し、金賞を受賞しました。

ラビ・アブ=カリル「アラビアン・ワルツ」
Rabih Abou-Khallil "Arabian Waltz"

レバノン生まれの作曲家であり、アラブ音楽で使用されるウードという撥弦楽器奏者でもあるラビ・アブ=カリル(1957–)。現在フランスを拠点に活躍している彼は、自身のルーツであるアラブ地方の音楽と、ドイツで学んだ西洋音楽との融合を試み、これまでに数多くのレコーディングを発表して高い評価を得ています。
「アラビアン・ワルツ」はenja recordsに吹きこまれた同名のアルバムタイトルの冒頭に配置された作品。変拍子も交えつつ、全編にわたってエスニックな雰囲気が印象的です。チェロ奏者であるヨーヨー・マが率いるシルクロードアンサンブルが取り上げたことで人気を博しました。本日の演奏はサクソフォン版の日本初演となります。

アストル・ピアソラ「ブエノスアイレスの春・夏・秋・冬」
Astor Piazzolla "4 seasons in Buenos Aires"

タンゴの革命児とも、破壊者とも呼ばれたアストル・ピアソラ(1921–1992)。伝統的なタンゴにクラシック、ジャズ、現代音楽の手法を取り入れ、踊るための音楽だったタンゴを、聴くための音楽へと昇華させました。さらに、バンドネオン演奏家として自身のタンゴ・バンドを組織し、タンゴの魅力を世界中に広めた功績は誰もが認めるところでしょう。
4つの作品は「ブエノスアイレスの四季」とまとめて称されることもありますが、実際のところ各作品は独立しています。1964年に「夏」が完成し、次いで1969年に「秋」、そして1970年に「春」と「冬」が完成しました。全編を通して、激しいリズムや物悲しいメロディが随所に聴かれますが、それはまるでブエノスアイレスの気候の厳しさを音楽で表現しているかのようです。特に、「冬」の最後に奏でられる美しい旋律は、来るべき春を予感させます。
本日演奏するサクソフォン四重奏とピアノのための版は、作編曲家・マルチプレイヤーの啼鵬氏によって手がけられ、トルヴェール・クヮルテットと小柳美奈子氏に献呈されました。
東京公演ではピアニストの大嶋千暁さんを迎え、共演いたします。

吉松隆「アトムハーツ・クラブ・カルテット
Takashi Yoshimatsu "Atom Hearts Club Quartet"

日本を代表する作曲家、吉松隆(1953–)。室内楽から交響曲まで様々な編成の作品を手がけ、2012年の大河ドラマの音楽や、イギリスChandosレーベルへの全管弦楽作品録音など、国内外問わず人気の高い作品を送り出しています。今年還暦を迎えたとのことですが、その創作活動の幅はますます拡がっているようです。
「アトム・ハーツ・クラブ・カルテット」は、もともとは弦楽四重奏団のモルゴーア・クァルテットのために書かれた作品で、アレグロ~アンダンテ~スケルツォ~ブギウギの4つの楽章から成ります。作曲家の言葉をそのまま引用すれば、「ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』にエマーソン・レイク・アンド・パーマーの『タルカス』とイエスの『こわれもの』とピンク・フロイドの『原子心母』を加え、鉄腕アトムの10万馬力でシェイクした曲」とのこと。クラシックからポップス、ロック、ジャズ、現代音楽まで、あらゆるジャンルの音楽を詰め込み、ひとつの作品としてまとめ上げてしまったところに、吉松の懐の深さが伺えます。
本日は、トルヴェール・クヮルテットによってサクソフォン四重奏のために書き直された版を演奏いたします。




Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.4(2011/5/22)における演奏曲目

ジョン・ウィラン/ブノワ・メニュ「トリップ・トゥ・スカイ」
John Whelan / Benoit Menut "Trip to Skye"

伝承曲/ブノワ・メニュ「アン・オーウェン」
Traditional / Benoit Menut "An Awen"


 フランスの四重奏団、Quatuor Carré Mêléのために書かれた2曲を演奏します。サクソフォンとクレツマー音楽の相性の良さを引き出した良質なアレンジに感銘を受け、取り上げるに至りました。
 「トリップ・トゥ・スカイ」は、作曲者のウィランが、スコットランドのスカイ島に旅行した際の印象を書き留めた作品。元々は物憂げなメロディが単調に響くだけの作品ですが、メニュ氏の手によるこの編曲では、原曲に様々なビートが織り込まれ、ところどころジャズのような響きすら聴こえてきます。
 「アン・オーウェン」は、クレツマー音楽らしいパワーあふれる旋律が印象的な、ごく短い作品です。本日の演奏が日本初演となります。
(楽譜:私家版)


キース・エマーソン/ピート・フォード「タルカス」
Keith Emerson / Pete Ford "Tarkus"


 1970年代に一世を風靡したプログレッシヴ・ロックバンド”ELP”のアルバムに収録された「タルカス」ですが、レコードA面をまるまる使ったセンセーショナルなサウンドに、衝撃を受けたファンも多いと聞きます。
 サクソフォン四重奏のためのアレンジは、アメリカの四重奏団、Sax 4th Avenueのために書かれ、CDにただ一度きり収録されたままお蔵入りとなっていました。本日の演奏会のために楽譜を提供してくださったP.フォード氏にこの場を借りて感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)


上野耕路「N.R.の肖像」
Koji Ueno "Ritratti di N.R."


 作曲家ニーノ・ロータと映画監督フェデリコ・フェリーニの共同作業は、「8 1/2」や「甘い生活」などの傑作映画で楽しむことができます。独特の映像美にリンクした音楽は、映画の芸術性をより一層引き上げています。
 「N.R.の肖像」は、このニーノ・ロータの音楽が、見事な技法とエスプリによってコラージュされた傑作です。各楽章のテーマはニーノ・ロータが手がけた映画音楽の主題に基づいていますが、原曲を知らなくとも存分に楽しめる作品です。本日の演奏会のために楽譜を提供してくださった上野耕路氏に、この場を借りて感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)


ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番より)」
Johann Sebastian Bach / Yasuhide Ito "Chaconne"


 ヴァイオリン一挺のために書かれたバッハの最高傑作のひとつ、「無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番BWV1004」の終曲として置かれた”シャコンヌ”。冒頭で奏でられるたった4小節の主題が64回にわたり変奏され、やがて大伽藍のような構造を持つ音楽が立ち上ります。
 本日演奏するのは、フェルッチョ・ブゾーニの手がけたピアノ版を基に、作曲家の伊藤康英氏が、雲井雅人サックス四重奏団のために創り上げた楽譜です。作曲と同じレベルの創造作業を経て生み出されたこのアレンジは、躊躇なく「サクソフォン四重奏のために書かれた作品」と言ってしまえるほどの魅力に満ちています。





Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.3(2009/3/14)における演奏曲目

フィル・ウッズ「ソナタ」より第1楽章
Phil Woods “Sonata” Mov.1


 フィル・ウッズ(1931 – )は、ジャズ界における大御所サクソフォン奏者として、世界的にその名を広めています。伝説のサックスプレイヤー、チャーリー・パーカーから始まったモダン・ジャズの世界は、“ビバップ”と呼ばれる楽曲形式を中心に展開していきましたが、フィル・ウッズは、まさにその“ビバップ”が全盛を誇った時期に名門ジュリアード音楽院を卒業、在学中より注目され、”ビバップ”の正当な継承者として、ディジー・ガレスピーやクインシー・ジョーンズらのバンドに参加しながら、そのキャリアを確立していきました。
 しかし、しばらくしてバップ・ジャズの限界を感じたウッズは、前衛的なジャズを求めてヨーロッパへ。アメリカへの帰国後は、エレクトリックバンドを結成します。また、ポップス歌手のビリー・ジョエルと共演し、アルバム“Just the Way You Are”の世界的ヒットに貢献するなど、大衆向け音楽への影響も計り知れません。“ビバップ”というスタイルに溺れることなく、常に新しいジャズを模索し続けるスタイルこそが、ウッズが今日のポジションを得た理由の一つなのでしょう。
 そんなウッズですが、演奏家としてのみならず作曲家としての評価も高く、ジャズはもとより、クラシカル・サクソフォンの分野にも「ソナタ」と「3つの即興曲」という珠玉の作品を提供しています。いずれの作品も、楽譜という制約の中で、バップ・ジャズの世界を限界まで表現した傑作であり、今日では世界中で広く演奏されています。
 アルトサクソフォンとピアノのために「ソナタ」は、アメリカのサクソフォン奏者ヴィクター・モロスコに捧げられた、4楽章からなる作品です。表面上はジャズのスタイルを取りながらも、意外なほどに厳格な奏法とソルフェージュ能力を要求することから、演奏の難易度は相当なもの。この作品をレパートリーとしている奏者は、クラシック、ジャズ問わず、ごく少数であるそうです。
本日は、“ビバップ”の特徴を最もよく表す第1楽章を取り上げました。ソナタの名に恥じない充実した主題展開の構成を取りつつ、さらに中間部にはサックスとピアノそれぞれにアドリブ・セクションが与えられるなど、スパイシーな演出にも事欠きません。
(楽譜:Kendor Music & Advance Music)


マーク・ブンス「ウォーターウィングス」
Mark Bunce “Waterwings” for Saxophone and Electronics


 電子音楽と呼ばれる音楽ジャンルは、第2次世界大戦後から1960年代にかけて、前衛の旗手と呼ばれた作曲家たちによって、爆発的に普及しました。初期の電子音楽は、完成した作品がテープに記録され、聴衆が作品を鑑賞するためには、そのテープを再生するしかありませんでした。しかし1960年代、コンサートホール等の演奏会場でリアルタイムにエフェクトを施し、結果をスピーカーから出力する“ライヴ・エレクトロニクス Live Electronic Music”という分野が登場します。電子音楽の旗手:カールハインツ・シュトックハウゼンの代表作「ミクロフォニー」は、その分野の代表的な作品であり、打楽器とマイク、アナログフィルタによって、マイクから入力した音に対して処理を施すものでした。
 時代はさらに進み、音楽にコンピュータが使用されるようになると、フランスの音響研究所IRCAM(イルカム)においてSogitec 4Xというシステムが開発されました。これは、従来アナログの電子回路で行っていた音素材に対する変調処理を、コンピュータ上でデジタル処理することを目指したものです。このSogitec 4Xは形を変え、現在はMax/MSPと呼ばれるPC上で動作するシステムとなり、電子音響を扱う常套手段として世界中の作曲家に使われています。
 「ウォーターウィングス」は、アルトサクソフォンとMax/MSPシステムのために1993年に書かれました。サクソフォンと電子音響のコラボレーションは、すでに1980年代から興っていましたが、リアルタイムシステムを使用した楽曲としては、最も初期に作られたものの一つです。アメリカのサクソフォンの名手、ジョン・サンペン氏のために書かれ、作曲以来欧米では大変演奏機会が多いとのこと。国内では、本日の演奏が初めてとなります。楽曲は、水の中を飛翔する鳥をイメージしています。全体は、Prelude、Nghtflight、The Returnの3つのセクションに分かれており、水中に響くような、全編を通して静かな音響が印象的です。
 作曲者のマーク・ブンスは、アメリカのBowling Green State Universityの音響部門に勤務するレコーディング・エンジニア、作曲家です。楽譜とMax/MSPパッチの入手、及び演奏上のアドバイスに関してお世話になったブンス氏に、この場を借りて感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)


ジョアキーノ・ロッシーニ「デュエット」
Gioachino Rossini “Duetto” per Violoncello e Contrabasso


 イタリアを代表する作曲家であり、美食家でもあったというジョアキーノ・ロッシーニ(1792 – 1868)の名は、国内では特にオペラの作曲家として有名でしょう。8歳でボローニャの音楽学校で学び始め、18歳でオペラ作曲家としてデビュー。24歳で作曲したオペラ「セヴィリャの理髪師」の爆発的な人気によって、ヨーロッパにおけるロッシーニのオペラ作曲家としてのポジションを不動のものとします。その後、37歳の時に書いた「ウィリアム・テル」を最後にオペラから引退するまで、実に40作品もの歌劇作品を手がけました。
 このように、オペラ作曲家としての顔が抜きんでて有名ですが、一方で管弦楽作品、室内楽作品や宗教曲も手がけています。例えばロッシーニの管弦楽の代表作「スターバト・マーテル」は、本来は宗教曲として、教会の内部でしか演奏機会がなかった作品でした。ロッシーニは、この作品をオーケストラのためにアレンジし、コンサートホールに宗教曲の響きをもたらしたのです。このように、オペラ以外にも音楽界に多くの功績を残しながら、晩年まで活躍を続けました。
 本日演奏する「デュエット」は1824年の所産。大変珍しい、チェロとコントラバスのために書かれた作品ですが、この「デュエット」の成立には、ロッシーニの交友関係が絡んでいます。1800年代初頭、当時ヨーロッパ最高と謳われたコントラバス奏者に、イギリスで活躍するドメニコ・ドラゴネッティという演奏家がいました。ロッシーニ自身もドラゴネッティの演奏を高く評価しており、国境を越えた親しい交友関係がありました。また一方で、ドラゴネッティの演奏を後援するロンドン在住の銀行家で、アマチュアでチェロを弾くディヴィッド・サロモンズがいました。サロモンズは、ドラゴネッティと自分で一緒に演奏をするためのデュエットを欲し、ロッシーニに委嘱を行いました。
 第1楽章:アレグロ、第2楽章:アンダンテ、第3楽章:アレグロの、3つの楽章にわかれ、随所にロッシーニ独特の甘いメロディを聴くことができます。本日は、この作品をサクソフォン用にアレンジしてお送りします。
(楽譜:Bärenreiter-Verlag)


フェレール・フェラン「ソナティナ:パールサックス」
Ferrer Ferran “Sonatina ~Parsax~”


 フェレール・フェラン(1966 – )はスペインのヴァレンシアに生まれた作曲家・指揮者。日本国内では、「キリストの受難」などの吹奏楽曲によって注目を集め、一躍売れっ子作曲家の仲間入りを果たしました。サクソフォンのための作品も数多く手がけ、およそ一年に一作品のペースで魅力的な作品を発表し続けています。
 「パールサックス」は、スペインの双子のサクソフォン奏者Antonio PérezとVicente Pérezによって結成されたデュオ、その名もDúo Parsaxのために書かれ、1997年に世界サクソフォーン・コングレスで初演されました。3つの楽章それぞれによってカラーが異なり、全く違った印象を受けます。

第1楽章:まるでロックのようにスリリングな進行。
第2楽章:静かで、甘くせつない感じ。
第3楽章:スウィング・ジャズからの影響。

 この作品は、2本のアルトサクソフォンとピアノのために書かれており、レパートリーが少ないサクソフォン・デュオの中にあって、ジャズやロックを題材とした強烈なインパクトを持つ作品であるためでしょうか、近年、日本での演奏機会がますます増えているようです。
 今回の演奏に際し、この作品をファブリス・モレティ氏、服部真理子氏とともに日本初演されたサクソフォン奏者の服部吉之先生に、演奏上のアドバイスを頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。
(楽譜:Editions Comble)


アレッサンドロ・マルチェロ/波多江史朗「協奏曲」
Alessandro Marcello / Shiro Hatae “Concerto”


 イタリアの貴族であり、詩人、数学者、哲学者としての顔を持っていたアレッサンドロ・マルチェロ(1669 – 1747)ですが、やはり最も顕著なのは音楽界に対する貢献です。音楽家としての活動の際には、しばしばペンネームであったエテリオ・スティンファリーコ Eterio Stinfalicoを名乗り、新作の初演や出版を行いました。代表作とされる6つのコンチェルト集のほか、ヴァイオリンのためのソナタなども作曲しています。
 本日演奏する「協奏曲(=コンチェルト)」は、コンチェルトとは言っても、現在演奏される協奏曲とはやや趣が異なります。
 16世紀半ばにイタリアで“コンチェルト”と呼ばれる音楽様式が興った頃は、声楽曲の演奏に際してオルガンなどの楽器が一緒に演奏するという編成・音楽様式のことを指していました。その後、独奏楽器と弦楽合奏による合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)の形態が、コレッリをはじめとするイタリアの作曲家によって作られたのです。
 現代の独奏協奏曲では、独奏パートと弦楽合奏パートはほぼ完全に分断されているといっても過言ではありません。しかし、マルチェロの「協奏曲」はむしろ16世紀の合奏協奏曲の様式に倣っているため、あるフレーズを独奏と弦楽パートの間でキャッチボールすることによって、音楽が進行する様子を聴き取ることができると思います。
 マルチェロの「協奏曲」は、オーボエのための最も重要なレパートリーの一つとして、現在でも世界中で演奏されています。原曲のスタイルが不確かであるため、現在ではさまざまな版が存在しており、調性はハ短調とニ短調(本日の版はニ短調)の2種が、独奏パートもトリルや装飾音符などを見直した版が数多くリリースされています。
 今回演奏するのは、サクソフォン奏者の波多江史朗氏が、弦楽パートをサクソフォン四重奏にアレンジしたバージョンです。2008年10月、ジャン=イヴ・フルモー氏の日本ツアーにおいて初演され、フルモー氏が独奏パートをソプラノサクソフォンで演奏しました。本日は、独奏にフルートの渡瀬英彦先生をお迎えし、フルート・ダモーレで演奏していただきます。
 楽譜の入手に関してお世話になった波多江史朗氏、そして客演を快く引き受けてくださった渡瀬英彦先生に、この場を借りて感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)


ディヴィッド・マスランカ「レシテーション・ブック」
David Maslanka “Recitation Book”


 本日の演奏会のメインプログラムとして演奏するのは、現代アメリカの売れっ子作曲家の一人、ディヴィッド・マスランカ(1943 – )によって作曲されたサクソフォン四重奏のための「レシテーション・ブック」です。
 マスランカは、日本においては特にクラシック・サクソフォンの分野において認知されています。雲井雅人サックス四重奏団によって「マウンテン・ロード」が日本で紹介され、マスランカの名が一躍広まることとなりました。最近でも、「マウンテン・ロード」を取り上げるアマチュアの団体が増えるなど、日本のサックス界における重要なレパートリーとして、マスランカの諸作品が定着しつつあるようです。
 「レシテーション・ブック」は、雲井雅人サックス四重奏団の委嘱により2006年から2007年にかけて作曲された作品です。同年4月にアメリカにおいて作曲者臨席のもとで世界初演、さらに5月には東京文化会館にて日本初演され、聴衆に大きな衝撃を与えました。「演奏者の精気が、作品に吸い取られていく」という表現がこれほど当てはまる作品もないように思います。全部で5つの楽章からなる作品は、以下のような構成となっています。

第1楽章:打ち砕かれた心/コラール旋律による瞑想曲
 ヨハン・セバスチャン・バッハ作曲のカンタータ“Der du bist dre in Einigkeit BWV293(三つにして一つなる汝)”のメロディを基にした瞑想曲。ソプラノサクソフォンとテナーサクソフォンによって奏でられるカンタータのメロディを序奏として、崇高な楽想へと変化していきます。

第2楽章:序奏/コラール
 “Patiently”と指示された長い長い前奏曲を経て、バッハの“Sehet, welch eine Liebe hat uns der Vater erzeiget BWV64(見よ、いかなる愛を父はわれらに示されたるか)”をホ短調からヘ短調に移調したコラールが出現します。

第3楽章:ここで死にゆく!
 イタリアの作曲家、カルロ・ジェズアルドの作による「5声のための8つのマドリガル集 第4巻」に所収された“Ecco, morirò dunque(ここで死にゆく!)”の前半部分を、サクソフォン四重奏の編成にアレンジしたものです。

第4楽章:グレゴリオ聖歌による瞑想曲
 グレゴリオ聖歌のひとつ“O salutaris Hostia(おお、救い主なるいけにえよ)”のメロディをテナーサクソフォンが奏でる静寂な楽章。原曲は、Charles E. Spenceによって編纂された教会音楽集の第32曲から引用されています。

第5楽章:ファンファーレ/変奏
 天使のラッパによる荘厳なファンファーレが鳴り響き、続いて1533年に作曲された賛美歌 “Durch Adams Fall ist ganz verderbt(アダムの罪によりすべて失われぬ)”のメロディを基にした、凶暴な変奏が展開されます。

 楽譜の入手と、楽章の成立に関する示唆に関してお世話になったディヴィッド・マスランカ氏に感謝申し上げます。また、演奏上のアドバイスを頂いた佐藤渉氏に感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)





Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert Vol.2(2008/9/28)における演奏曲目

カミーユ・サン=サーンス「オーボエ・ソナタ 作品166」
Camille Saint-Saens – Sonate pour hautbois, Op.166


 19世紀末から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンス(1835 – 1921)は、幼い頃から音楽に対してずば抜けた才能を発揮したと伝えられています。その神童ぶりたるや、2歳でピアノを弾き始め、3歳で作曲を開始、16歳のときには交響曲を作曲…というもので、しばしば、天才モーツァルトと並び称されることさえあるほど。自身の才能に生涯身を委ねながら、オルガニスト兼作曲家として活躍し、歌劇、交響曲、協奏曲、室内楽といった分野に数多くの作品を残しました。さらにフォーレ、フランクらとともに音楽協会を設立し、19世紀後期のフランス音楽の発展を支えます。しかし、20世紀に入ってドビュッシーを始めとする若手が台頭し始めると、その保守的な姿勢を批判され、音楽界から徐々に孤立していきました。
 1921年、最晩年の不遇な時代のなかで書かれた「オーボエ・ソナタ」は、「クラリネット・ソナタ」「バソン・ソナタ」との連作であり、サン=サーンスが亡くなる直前に完成しました。19世紀中に書かれた作品と比べると、若さゆえの勢いや主張といったものは感じられず、何もかもを熟知した人生の積み重ねを感じさせる控えめな楽曲なっています。3つの楽章からなる、無駄な部分を極限まで削ぎ落としたこのシンプルな音楽は、20世紀初頭のフランス音楽の最良の形として、現在も広く愛奏されています。
(楽譜:Editions Durand)


クロード・ドビュッシー「チェロ・ソナタ」
Claude Debussy – Sonate pour violoncelle


 フランスの生まれの作曲家、クロード・ドビュッシー(1862 – 1918)は、近代における最も重要な作曲家の一人として数えられています。当時のフランス音楽界におけるいくつかの権威ある作曲賞を受賞したのち、1894年に「牧神の午後への前奏曲」を作曲。独自の美的感覚を適用した作曲法によって、近代音楽への扉を開いたとされています。
 ドビュッシーの手から紡ぎ出された音楽は、それまでの主流であった古典派やロマン派の音楽とは一線を画すものです。長音階・短音階以外の教会旋法を多用したり、機能和声を無視した和声進行を織り交ぜたりと、彼の音楽の中には「古典的な規則の範疇に囚われない、美しい響き」を聴き取ることができます。
 「チェロ・ソナタ」は、ドビュッシーの晩年に当たる1915年の作。1914年に第一次世界大戦が勃発し、世間に不穏な空気が立ち込めていたころ、ドビュッシー自身もまた癌を発病し、行く末に不安を感じていました。しかし悪化した健康状態を押して、連作「6つの楽器のためのソナタ」の作曲に着手、その中で最初に完成させたのがこの「チェロ・ソナタ」です。一曲目のサン=サーンスの「オーボエ・ソナタ」とほぼ同時期に書かれたにもかかわらず、まったく異なる斬新な響きに驚く方もいることでしょう。
(楽譜:Editions Durand)


ヤコブ=テル・フェルドハウス「グラブ・イット!」
Jacob ter Veldhuis (JacobTV) – Grab It!


 アヴァンギャルドでありつつも、聴き手がポップな感覚で楽しめる音楽を次々に生み出しているオランダの作曲家、ヤコブ=テル・フェルドハウス(1951 – )。ロック音楽界の出身であり、自らの作品を評して「砂糖でスパイス付けした音楽だ」などとのたまう、まさに現代音楽界の異端児。しかし近年、世界中の多くの演奏家たちが、この一風変わった作曲家の生み出す音楽に注目しているのです。
 テナーサクソフォンとゲットブラスター(屋外用途向け大音量ラジカセ)のために書かれた「グラブ・イット!」は、1999年の所産。オランダを中心に多方面に活動を展開しているサクソフォン奏者、アルノ・ボーンカンプに捧げられています。テナーサクソフォンの独奏パートとともに、サンプリング&コラージュされた効果音がスピーカーから流され、両者のデュエットが繰り広げられます。その一見華やかなサウンドの向こう側から聴こえてくるのは、アメリカで製作されたドキュメンタリー映画の中で発せられる、終身刑に処せられた受刑者たちの「声」。彼らが憎しみや絶望を込めて発する言葉の力強さに心を打たれたフェルドハウスは、サクソフォン・ファミリーの中でもひときわ強い個性を持つテナーサクソフォンと、その「声」を掛け合わせることを思いついたのだといいます。
 初めは断片的だった彼らの叫びは、曲が進むにつれて徐々にその姿を現します。「あいつは鉄パイプの片側に縄を引っ掛け、首を吊ったんだ。緑色のビニールシートに包まれた亡骸は、つま先に番号札を付けられて、外の世界に運び出されていった…でも、死んじまったら何もかもおしまいなんだよ!」…刑務所という絶望的な状況の中では、自殺という行為すら日常的な出来事なのです。この曲のテーマは、死が身近にある状況の中で、生きることの価値を認識すること。メメント・モリ(生の中で死を想え)ならぬ、メメント・ヴィヴェレ(死の中で生を想え)のメッセージが、隅々に散りばめられているのです。
(楽譜:Boombox Music)


イィンドジフ・フェルド「サクソフォン四重奏曲」
Jindřich Feld – Quatuor de saxophones


 分離前のチェコスロバキアの首都、プラハに生まれたイィンドジフ・フェルド(1925 – 2007)は、子供の頃から音楽環境に恵まれた家庭で育ちました。イィンドジフの父親はプロフェッショナルのヴァイオリニスト・指揮者、母親もヴァイオリニストであり、フェルド一家はあのクーベリック一家(父が著名なヴァイオリニスト、息子のラファエルは国際的な指揮者)とも親交があったほどです。幼いイィンドジフはその充実した環境の中でヴァイオリン、ヴィオラ、作曲を早くから学び、芸術に対する知識やセンスを身に付けていきました。
 初め、プラハ音楽院とプラハ芸術アカデミーで作曲を学び、1952年に卒業。その後プラハの名門、カレル大学に入学したフェルドは、音楽学、歴史学、哲学の3つの専攻において博士号を獲得、さらに5つの言語を身につけ自在に操るほどの、驚くべき多才さを発揮したと言われています。
カレル大学を卒業した後に、フェルドはようやく作曲家としての本格的な活動を開始します。フェルドは試行錯誤の末、母国の伝統的な音楽にヒントを得ながら、それらを西洋音楽と融合させ、オリジナリティを確立しました。数々の管弦楽、協奏曲、室内楽はどれも高い評価を得、その功績が認められて、1972年、プラハ大学において作曲科の教授に就任します。名教授として多くの優れた門下生を輩出したほか、オーストラリアやアメリカ他の音楽大学の客員教授をも務めました。1991年には、短期間ながら日本にも招かれています。
 サクソフォンの世界とフェルドのつながりは、かなりに強いもので、それはアメリカのサクソフォン奏者、ユージン・ルソーとのコラボレーションをきっかけとして始まりました。1975年、ユージン・ルソーの妻であるノルマ・ルソーが、チェコ語の研究生としてプラハの大学に入学しました。その時ノルマは、ユージンから、「面白い音楽…特に管楽器に関するものを見つけたら、録音を送ってくれないか」との依頼を受けていたのだといいます。その中で、チェコの作曲家の作品集をいくつか送ることになったそうですが、そこに含まれていたのがフェルドの室内楽作品集でした。その録音を聴いたルソーはフェルドの音楽に大変興味を持ち、サクソフォン作品を委嘱することになったのだと懐述しています。
 委嘱を受けたフェルド自身は、それまでサクソフォンのための作品を手がけたことがなく、当初はあまり乗り気でなかったようです。しかし、ルソーが様々なサクソフォン音楽の録音をフェルドに送ったところ、サクソフォンの魅力に気付き、最終的に委嘱を引き受けることになりました。フェルドがルソーのために書いた、サクソフォンのための処女作は1980年に完成した「サクソフォン協奏曲」。その後1991年には傑作「サクソフォン・ソナタ」が生まれ、フェルドの名を世界へと知らしめました。
 1983年に作曲され、ダニエル・デファイエ四重奏団に献呈されたこの「サクソフォン四重奏曲」は、前述の「サクソフォン・ソナタ」や「サクソフォン協奏曲」と並んで、大変充実した内容の作品と言えるのではないでしょうか。楽曲は5つの楽章からなり、全演奏時間は25分を越えるほどですが、元となる素材はほんのわずか。その少量の素材に、「リズムのずれ」と「鏡像進行」という二種類の作曲技法が一貫して適用され、結果的に長時間の作品として成立する…という興味深い構造が見られます。
 本日演奏するのは、第1楽章と第5楽章。第1楽章はソプラノ・サクソフォンの極小の音量世界から幕を開け、導入部を過ぎると中庸なテンポでリズミカルに曲が流れてゆきます。そして、Allegro con brioの指示が置かれた第5楽章。中間部では微分音などの特殊奏法も交えながら、圧倒的なハイ・テンションでエンディングへと突き進んでいきます。
(楽譜:Alphonse Leduc)


アレクサンドル・グラズノフ / 柏原卓之「サクソフォン協奏曲」
Alexandre Glazounov / Takuyuki Kashihara – Concerto for Saxophone


 サクソフォンは、1840年代にベルギーの楽器製作者アドルフ・サックスによって発明された楽器です。弦楽器はもちろん、多くの管楽器と比較してもその歴史は浅く、この楽器のレパートリーはほとんどが20世紀以降のスタイルを持つものに限られています。そのような状況の中、アレクサンドル・グラズノフ(1865 – 1936)が手がけたこの「サクソフォン協奏曲」は、サクソフォンのために書かれたほぼ唯一のロマン派の作品として、重要な位置を占めています。
 グラズノフはロシアの作曲家ですが、晩年パリに移り住んでいます。そして、ちょうどその頃開かれた万国博覧会において、軍楽隊(吹奏楽団)の演奏を耳にしてサクソフォンに興味を示したと言われています。まず、1932年に「サクソフォン四重奏曲 Op.109」を作曲。この作品は、当時のフランスを代表するサクソフォン奏者、マルセル・ミュール(1901 – 2001)率いるギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に捧げられています。ミュールは、パリにおける同四重奏団の演奏会で、この曲を初演、絶大な反響を持って迎えられます。
 その初演が行われた演奏会の客席上には、ドイツ生まれのサクソフォンの名手、シガード・ラッシャー(1907 – 2001)がいました。ラッシャーは「サクソフォン四重奏曲」の演奏に、言葉を失うほど興奮したと、後に回想しています。グラズノフに何かサクソフォンのための作品を書いて欲しいと考えたラッシャーは、演奏会を終えた次の日に早速グラズノフに面会し、彼の眼前でサクソフォンを演奏してみせます。ラッシャーの驚異的なテクニックに驚いたグラズノフは、二つ返事でその依頼を受け入れ、サクソフォン独奏と弦楽オーケストラによる「サクソフォン協奏曲」に着手しました。
 グラズノフはこの時期、著しく体調を崩していました。痛風からくる足の痛みゆえ一歩も外に出ることができず、もっぱら自室に篭ってスコアを書き付けていたのです。取り掛かった直後、さらにインフルエンザと気管支炎を併発し、さらに健康状態は悪化しますが、驚異的なスピードで作曲を進め、およそ3ヶ月でスコアを仕上げたという記録が残っています。しかしこのときの無理がたたったのでしょうか、衰えた健康は回復せず、「サクソフォン協奏曲」の完成から9ヵ月後にグラズノフは帰らぬ人となりました。
 楽曲は単一楽章ですが、おおよそ全体を通して3つのセクションから構成されています。冒頭でバックのオーケストラによって奏でられる4小節のメロディ(グラズノフの交響曲第8番にもみられる)が、サクソフォンの独奏パートによって華麗に展開され、幾度もの増進と減衰を経て、最後は華々しく幕を閉じます。
 本日演奏するサクソフォン8重奏版のアレンジは、柏原卓之氏によって手がけられたものです。ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの各2本を基本とし、ソプラニーノ、バスを加えた編成でも演奏できるように構成されています。柏原氏は名古屋芸術大学を卒業後、その活躍の幅を多方面に広げている、新進気鋭のミュージック・スタイリスト、ディレクティック・アドバイザーです。
 サクソフォン独奏は、日頃よりお世話になっている松雪明先生にお願いいたしました。共演を快諾していただいた松雪先生に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
(楽譜:たくとんプロダクション / de Haske)


グスターヴ・ホルスト / Tsukuba SQ「セント・ポール組曲」
Gustav Holst / Tsukuba SQ – St. Paul’s Suite


 イギリスの作曲家、グスターヴ・ホルスト(1874 – 1934)は、近代における作曲家の中でも屈指のメロディ・メーカーと言われています。平原綾香が歌った「Jupiter」は管弦楽曲「惑星」のメロディにインスピレーションを受けて作られましたが、同曲のヒットは、ホルストのメロディが国籍を超えて人々の心を打つ、ということを証明した出来事だったのではないでしょうか。
 ホルストの名前は、「Jupiter」のヒットによって日本でもすっかり有名となった感があります。イギリスに生まれ、ロンドンの王立音楽院で作曲を学んだホルストですが、同時にトロンボーンを学び、一時はオーケストラ・プレイヤーとして生計を立てていたこともある事実は、意外と知られていません。
 1905年より、当時ロンドン近郊に位置していたセント・ポール女学校の音楽教師の職を得、生涯その場で後進の指導に当たりました。一般的にも良く知られた「組曲『惑星』」や「吹奏楽のための第一組曲」は、その教育活動の傍らで作曲されたものです。音楽の近代化の流れの中にあっても常に自身のポリシーを保ち、簡潔で美しい作品作りを目指したホルストの作品は、アマチュアからプロフェッショナルまで、さらに時代を超えて広く演奏されています。
 本日演奏する「セント・ポール組曲」は、もともとはセント・ポール女学校の弦楽オーケストラのために書かれた作品。今回は弦楽合奏版のスコアを基にして、サクソフォン8重奏へと編曲を行いました。ハ長調の明瞭快活な雰囲気は、管楽器への編曲にも不自然さを感じさせません。舞曲を思わせる”Jig”、ゆったりとした三拍子とヴィヴァーチェの対比が面白い”Intermezzo”、わずか8小節のメロディがしつこく変奏され、頂点に達したところでお馴染みのメロディが出現する”Finale”…性格の異なる3つの楽章をお楽しみください。
(楽譜:Tsukuba Saxophone Quartet)





Tsukuba Saxophone Quartet - 信州コンサートツアー Saxophone "Mini" Concert(2008/8/17)における演奏曲目

成田為三「浜辺の歌」
Tamezo Narita - Hamabe no Uta


 「浜辺の歌」があまりにも有名な成田為三(1893 – 1945)の詳しい経歴を知る方は、少ないのではないでしょうか。彼は秋田県に生まれ、東京音楽学校において山田耕筰に学んだ作曲家です。その後ドイツへの留学を経て帰国、東京近郊のいくつかの音楽大学で、後進の指導に当たりました。歌曲が良く知られていますが、管弦楽や器楽曲の作曲も行っていたようです(自筆譜は空襲で焼失)。「浜辺の歌」は23歳のときの作品。成田為三の若き日の才気を感じることができます。
 作詞は林古渓。寄せては返す波の音に乗せて、人生の流れや時の流れを歌う、雄大な歌詞が印象的です。

1. あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も
2. ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ しのばるる
寄する波よ 返えす波よ 月の色も 星のかげも
(楽譜:日本サクソフォーン協会)


イィンドジフ・フェルド「サクソフォン四重奏曲」
Jindřich Feld - Quatuor pour saxophones


 チェコの作曲家であるイィンドジフ・フェルド(1925 – 2007)は、プラハ音楽院で作曲を学び、母国に根ざした音楽活動に邁進しました。音楽のみならず、哲学、美術、歴史学にも精通し、さらに5つの言語を自由に操った天才だったと言われています。オーケストラ作品、室内楽作品を始めとして数多くの楽曲を残しましたが、昨年、惜しまれつつも鬼籍に入りました。
 フェルドはサクソフォンの作品を数多く手がけていますが、デファイエ四重奏団に献呈されたこの「サクソフォン四重奏曲」は、「サクソフォン・ソナタ」や「サクソフォン協奏曲」と並んで、大変充実した内容の作品と言えるのではないでしょうか。楽曲は5つの楽章からなり、全演奏時間は25分を越えるほどですが、元となる素材はほんのわずか。その少量の素材に、「リズムのずれ」と「鏡像進行」という二種類の作曲技法が一貫して適用され、結果的に長時間の作品として成立する…という興味深い構造が見られます。
 本日演奏するのは、第1楽章と第5楽章。ソプラノ・サクソフォンの極小の音量世界から幕を開け、アルティシモ音域や微分音などのテクニックを使用しながら徐々に熱を帯びていく様子をお楽しみください。
(楽譜:Alphonse Leduc)


野村秀樹「日本の四季~懐かしの童謡メドレー~」
Hideki Nomura - The Four Seasons in Japan ~DOUYOU medley~


 四重奏ステージの最後にお送りする曲は、野村秀樹(1969 – )氏の編曲による「日本の四季メドレー」です。氏は、国立音楽大学と東京コンセルヴァトワール尚美でサクソフォンを専攻し、現在はバンドやアンサンブルの指導者として活躍しています。
 おなじみの四季折々のメロディが、めまぐるしく登場するこのメドレーですが、時には複数のメロディが重なって登場するなど、技巧的にも工夫の凝らされた編曲です。
(楽譜:私家版)


伊藤康英「木星のファンタジー」
Yasuhide Ito - Fantasy on a theme of Jupiter


 平原綾香のJ-POP「Jupiter」によって一躍有名になったこのメロディ。グスターヴ・ホルストの管弦楽曲「組曲『惑星』より”木星”」の中間部の旋律が基礎となっています。ホルストは、近代における作曲家の中でも屈指のメロディ・メーカーと言われています。「Jupiter」のヒットは、彼のメロディが国籍を超えて人々の心を打つ、ということを証明した出来事だったのではないでしょうか。
 ところで、作曲家の伊藤康英(1960 – )氏がこのメロディに注目して「木星のファンタジー」を書いたのは、「Jupiter」のヒットよりもさらに前のことだったと言われています。自身も優れた吹奏楽曲や歌曲を発表し続けている伊藤康英氏のこと、ホルストのメロディを”再発見”するのは、まさに時間の問題であったと言えましょう。
「木星のファンタジー」は、本日演奏するサクソフォン8重奏版のほか、ピアノとフルートのための版、吹奏楽版など、形を変えて多くのプレイヤーに愛奏されています。
(楽譜:イトーミュージック)


グスターヴ・ホルスト「セント・ポール組曲」
Gustav Holst - St. Paul's Suite


 前述の「Jupiter」によって、グスターヴ・ホルスト(1874 – 1934)の名前は、日本でもすっかり有名となった感があります。イギリスに生まれ、ロンドンの王立音楽院で作曲を学んだホルストですが、同時にトロンボーンを学び、一時はオーケストラ・プレイヤーとして生計を立てていたこともある事実は、意外と知られていません。
 1905年より、当時ロンドン近郊に位置していたセント・ポール女学校の音楽教師の職を得、生涯その場で後進の指導に当たりました。良く知られた「組曲『惑星』」や「吹奏楽のための第一組曲」は、その教育活動の傍らで作曲されたものです。
 本日演奏する「セント・ポール組曲」は、もともとはセント・ポール女学校の弦楽オーケストラのために書かれた作品。ハ長調の明瞭快活な雰囲気は、管楽器への編曲にも不自然さを感じさせません。
 舞曲を思わせる”Jig”、ゆったりとした三拍子とヴィヴァーチェの対比が面白い”Intermezzo”、わずか8小節のメロディがしつこく変奏されてゆく”Finale”…性格の異なるこの3つの楽章をお楽しみください。
(楽譜:Tsukuba Saxophone Quartet)





Tsukuba Saxophone Quartet - Saxophone Concert(2008/3/1)における演奏曲目

ポール・モーリス「プロヴァンスの風景」
Paule Maurice – Tableaux de Provence


 フランスの女流作曲家、ポール・モーリス(1910 - 1967)はパリ・コンセルヴァトワールにおいて作曲や和声楽を学びました。卒業と同時に和声クラスの助手の職を得、後には母校で和声楽の教授を務めます。さらに教鞭をとる傍ら、同じく作曲家であった夫のピエール・ランティエと共に和声法に関する多くの重要な論文を執筆しました。
 「プロヴァンスの風景」は、ランティエの紹介によって知り合った世界的なサクソフォン奏者、マルセル・ミュールのために1958年に書かれました。ミュール自身もこの曲を気に入ったようで、初演の後1963年には、自らLondonレーベルにてレコーディングを行っています。曲は次の5つの楽章から成り立っています。副題がフランス・プロヴァンス地方の方言に沿って名づけられているところに、モーリスのこだわりが感じられます。

第1楽章:Farandoulo di Chatouno (若い女のファランドール)
第2楽章:Cansoun per ma mio (愛する人への歌)
第3楽章:La Boumiano (ボヘミアの女)
第4楽章:Dis Alyscamps l'amo souspire (アリスカンより魂は嘆き)
第5楽章:Lou Cabridan (あぶ)

 本日はこの中から、第1楽章、第4楽章、第3楽章の順番で演奏いたします。第4楽章の”アリスカン”とは、古代ローマ時代に建設された墓地のことです。埋葬されているのは、その作曲家モーリスの近親者のことではないか?とも言われています。
(楽譜:Henry Lemoine)


ロベルト・シューマン「幻想小曲集 作品73」
Robert Schumann – Fantasy Pieces Op.73


 ロマン派を代表するドイツの作曲家ロベルト・シューマン(1810 - 1856)は、管弦楽、室内楽、器楽、歌曲などの分野において、数多くの作品を残しました。どの作品もが美しいメロディと和声に満ち溢れ、150年を経た現代にあっても、シューマンの作品は多くの音楽家や聴衆の心を捉え続けています。
 クラリネットとピアノのための「幻想小曲集 作品73」は、シューマンの創作活動が最も充実していた1849年に着手され、作曲開始からわずか数日で書き上げられた作品です。作品はそれぞれ異なったスタイルをとる3つの曲からなります。

第1楽章:Zart und mit Ausdruck (柔らかく、表情豊かに)
第2楽章:Lebhaft, leicht (活発に、軽快に)
第3楽章:Rusch und mit Feuer (速く、情熱を持って)

 巨匠の筆によるものとして、そのメロディの美しさからA管クラリネットのために書かれた重要なレパートリーの一つとなっていますが、現在ではBb管クラリネットや、ヴァイオリン、チェロなどで演奏されることも多いと聞きます。
 シューマン自身がピアニストであったことから、楽曲は全体にわたってピアノを中心に展開し、ソロパートは副次的に扱われることが、お聴きいただいても分かると思います。本日は、クラリネットパートをテナー・サクソフォンに置き換えた版を使用し、第1楽章と第3楽章を演奏いたします。
(楽譜:全音楽譜出版)


ペドロ・イトゥラルデ「小さなチャルダッシュ」
Pedro Iturralde – Pequena Czarda


 スペイン出身のペドロ・イトゥラルデ(1929 - )は、作曲家として、またジャズ・サックス奏者として国際的な地位を確立している音楽家です。自身が主宰するユニットのために書いた「ギリシャ組曲」のサックス四重奏バージョンを始め、彼の作品は日本のサクソフォン界でも取り上げられる機会がますます増えています。
 「小さなチャルダッシュ」は、イトゥラルデが20歳のときに書いた作品です。そもそもは自分の演奏を披露するために作られた作品でしたが、近年になってイトゥラルデの友人であるギリシャ生まれのサクソフォン奏者、セオドア・ケルケゾスが世界サクソフォン・コングレスにおいてオーケストラ伴奏版を取り上げ、それをきっかけとしてクラシック・サクソフォン界に爆発的な演奏ブームが起こりました。
 サクソフォンの熱い歌と名人芸的技巧が、6分弱の楽曲の中にバランスよく織り込まれた、ショウ・ピースといった趣。全体の構成をお聴きいただければ、ヴィットリオ・モンティがヴァイオリンのために作曲した「チャルダッシュ」を思い起こす方もいらっしゃることでしょう。冒頭で大見得を切るサクソフォンは、そのテンションを保持したまま、華麗なエンディングへと向かってピアノと共に突き進んでいきます。
(楽譜:Real Music)


サミュエル・バーバー/生野裕久「思い出」
Samuel Barber / Hirohisa Shono – Souvenirs


 アメリカのクラシック音楽界を代表する作曲家の一人、サミュエル・バーバー(1910 - 1981)は、その人生において、ロマンティックな旋律線を持つ音楽を作ることに傾倒していました。作品リストを眺めてみても、ピアノや弦楽器といった器楽分野というよりも、むしろ歌劇や歌曲といった作品が目立ちます。無調や実験主義が流行した20世紀という時代の中にあって、実に稀有な存在と言えるのではないでしょうか。映画「プラトーン(1986)」にも使用された「弦楽のためのアダージョ」に代表される豊かな旋律や和声といったところが特徴であり、彼の書いた作品はどれもが、我々に演奏する喜び・聴く喜びを与えてくれるものばかりです。
 「思い出」は、そもそもバーバー自身が友達との楽しみのために書いたピアノ連弾曲を、本人がオーケストラ用のバレエ組曲としてまとめたものです。オーケストラ版に次いで、ピアノソロ用、ピアノ連弾用が相次いで作曲されました。全体は6つの楽章からなり、曲想と共に簡単なイメージが付与されています。あからさまに、男女の恋愛を描いたものであることが分かると思います。

第1楽章:ワルツ (ホテルのロビーにて)
第2楽章:スコットランド舞曲 (3階の廊下)
第3楽章:パ・ドゥ・ドゥ (ダンス・ホールの片隅)
第4楽章:ツー・ステップ (パームコートでのティータイム)
第5楽章:ためらいがちなタンゴ (ベッドルームで)
第6楽章:ギャロップ (次の日の昼下がり、浜辺にて)

 本日は、洗足学園音楽大学作曲家講師の生野裕久氏が、ピアノ連弾用の楽譜を基にして、3本のサクソフォンとピアノのために編みなおした版から、1,5,6楽章を抜粋して演奏します。もともとはケネス・チェ氏、林田和之氏、高畑次郎氏らの合同演奏会のために書かれましたが、アレンジを手がけた生野氏ご本人や、思いがけず編曲版の初演に参加した服部吉之氏も、お気に入りとのこと…今までにも何度か再演されています。
 楽譜の入手と演奏上のアドバイスに関してお世話になった生野裕久氏と服部吉之氏に、この場を借りて改めて感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)


ディヴィッド・マスランカ「レシテーション・ブック」
David Maslanka – Recitation Book


 現代アメリカの売れっ子作曲家の一人、ディヴィッド・マスランカ(1943 - )は、日本においては特にクラシック・サクソフォンの分野において認知されています。雲井雅人サックス四重奏団によって「マウンテン・ロード」が日本で紹介され、マスランカの名が一躍広まることとなりました。最近でも、「マウンテン・ロード」を取り上げるアマチュアの団体が増え、また雲井雅人氏がアルトサクソフォンのための「ソナタ」をレコーディングするなど、日本のサックス界における重要なレパートリーとして、マスランカの諸作品が定着しつつあるようです。
 「レシテーション・ブック」は、雲井雅人サックス四重奏団の委嘱により2007年に完成した作品です。同年4月にアメリカにおいて作曲者臨席のもとで世界初演、さらに5月には東京文化会館にて日本初演され、聴衆に大きな衝撃を与えました。「演奏者の精気が、作品に吸い取られていく」という表現がこれほど当てはまる作品もないように思います。全部で5つの楽章からなる作品は、以下のような構成となっています。

第1楽章:打ち砕かれた心 (コラール旋律「3つにして1つなる汝」による瞑想曲)
第2楽章:序奏/コラール (「イエス、我が喜びよ」による瞑想曲)
第3楽章:ここで死にゆく! (カルロ・ジェズアルド作の「マドリガル」から)
第4楽章:グレゴリオ聖歌「おお、救い主なるいけにえよ」による瞑想曲
第5楽章:ファンファーレ/変奏 (「アダムの罪によりすべて失われぬ」による)

 それぞれの楽曲が、賛美歌のメロディを下敷きにしたコラールや変奏といったスタイルをとり、マスランカ独特の和声感によって時に美しく、時に凶暴に変貌を遂げてゆきます。
 本日演奏するのは第2楽章と第5楽章。それぞれの楽章には、賛美歌のメロディがコラールとなって出現する箇所がありますが、第2楽章の「イエス、我が喜びよ」の最終部に現れるコラールは、バッハ作による「見よ、いかなる愛を父はわれらに示されたるか BWV64」の第8曲をホ短調からヘ短調に移調したものです。また、第5楽章の「アダムの罪によりすべて失われぬ」に出現するコラールはマスランカのオリジナルであると思われます。
 楽譜の入手と演奏上のアドバイスに関してお世話になったディヴィッド・マスランカ氏と佐藤渉氏に、この場を借りて改めて感謝申し上げます。
(楽譜:私家版)


ジョルジュ・ビゼー/伊藤康英「カルメン・ファンタジー」
Georges Bizet / Yasuhide Ito – Carmen Fantasy


 ジョルジュ・ビゼー(1838 - 1875)は現在でこそ歌劇作品の歴史において重要視される作曲者として名を連ねていますが、存命時にはほとんど注目されずにその生涯を終えました。彼の代表作「カルメン」は、ビゼー最後の作品として作曲されましたが、血なまぐさい物語に、当初はそれほどの人気得たというわけではありませんでした。ビゼー自身は、初演からわずか3ヵ月後に38歳の若さで亡くなってしまいますが、スペイン情緒豊かな同作品は、まもなく歌劇界を席巻します。現在においては、フランス歌劇の最高傑作として、世界中で頻繁に取り上げられていることを、みなさんもご存知でしょう。
 「カルメン・ファンタジー」は、作曲家の伊藤康英氏が歌劇「カルメン」の名旋律を、6分弱の曲中にたっぷりと織り込んだ珠玉のコンサート・ピース。東京サクソフォーン・ソロイスツによってCD録音初演され、同時に楽譜も出版されています。シンプルかつ演奏効果の高いアレンジであり、日本中で愛奏されています。
(楽譜:音楽之友社)


クリスチャン・ロバ「アルス~”9つのエチュード”より」
Christian Lauba – Ars from “Neuf études”


 現代のサクソフォン界において、クリスチャン・ロバ(1952 - )の名を避けて通ることはもはやできないでしょう。北アフリカのチュニジアに生まれたロバは、父親の故郷であるフランスのボルドーへ家族と共に移り住んだことをきっかけにして、ボルドー大学で語学を学び始めました。その後、軍楽隊で出会った友人に音楽的センスを見出されて音楽院の受験を薦められました。フランス国立ボルドー音楽院入学後は、当時同校のサクソフォン科インターナショナルクラスの教授であったジャン=マリー・ロンデックスに注目され、以降サクソフォン界との関わりを深めていきました。
 ソプラノサクソフォン・デュオのために書かれた「アルス」は、無伴奏サクソフォンのための練習曲集「9つのエチュード」に所収されています。同曲集は、1992年から1994年にかけて作曲され、現在ではコンクールの課題曲や音楽院の入学試験で頻繁に取り上げられるなど、サクソフォンのための最も重要なレパートリーの一つとして数えられています。
 “練習曲”という名前を持ちながら、サクソフォン演奏のキャリアの初期に取り組むようなラクール「50のエチュード」といった練習曲とはかけ離れた難易度を持つ作品群です。各曲では循環呼吸や重音、微分音などのテクニックが要求され、プロのサクソフォン奏者でも容易には登攀しがたいレパートリーのひとつとして数えられています。
 本日、客演のお二人に取り上げていただくのは、第8曲「アルス」。この不思議なタイトルは、14世紀に流行した"新しい"音楽様式の呼称である「アルス・ノーヴァ」から取られています。ソプラノサクソフォン・デュオのための作品で、急激なテンポチェンジを繰り返しながら四度音程と五度音程を折り重ねていくサクソフォンの響きは、さながら教会音楽のようにも聴こえることでしょう。
(楽譜:Alphonse Leduc)


エドヴァルド・グリーグ「ホルベルク組曲」
Edward Grieg – Holberg Suite


 ノルウェーを代表する作曲家、エドヴァルド・グリーグ(1843 - 1907)は、全66曲に及ぶピアノのための「叙情小曲集」や、「ピアノ協奏曲」、劇音楽「ペール・ギュント」などの作品で知られています。生前はピアノの名手としても知られ、自作の初演や演奏旅行などでそのテクニックを披露したと伝えられています。
 「ホルベルク組曲」は、原題を「ホルベアの時代より~古い様式による組曲~」とも言い、ノルウェー文学の創始者であるルードヴィヒ・ホルベア男爵(1684 - 1754)の生誕200周年を記念して作曲された作品です。もともとはピアノのために作曲され、卓越したピアニストでもあったグリーグ本人の手により初演。さらに、作曲から4ヶ月後にはグリーグ自身の手によって弦楽合奏版へと編曲され、絶賛を博しました。作品は、以下の5つの楽章から成ります。

第1楽章:プレリュード (Allegro vivace)
第2楽章:サラバンド (Andante)
第3楽章:ガヴォット (Allegretto)
第4楽章:アリア (Andante religioso)
第5楽章:リゴードン (Allegro con brio)

 本日は、弦楽合奏版をサクソフォン8重奏にアレンジした版を使用し、1,2,5楽章を抜粋して演奏します。力強いリズム動機を持つプレリュード、美しいメロディを持ちながら対位法的書法もみられるサラバンド、軽快なリズムから導入される冒頭部と、中間部のトリオの対比が印象的なリゴードンの3曲をお楽しみください。
(楽譜:私家版)

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